前提1.
会社組織は原理的に、少数の経営陣を頂点とするピラミッド型の組織である。
前提2.
日本の労働者の年齢分布は、団塊世代、団塊ジュニア世代にあたる位置が厚い。
前提3.
日本の会社組織は、年功序列・終身雇用を原則として人事運用がなされる。
したがって、
結論1.
管理職ポストは今後も慢性的に、椅子取りゲームが続く。
結論2.
相対的に、ピラミッド底辺の単純労働者は不足してくる。
ある意味、当たり前の結論。
しかし考えてみれば、世の中に、多くもなく少なくもなく、ちょうど必要とされているだけの働き口があるなんて、奇跡に近い事ではないだろうか。資格要件のない職業ですら、大半は性別と年齢で区分けされているのに。
薄給で構わないと本人が納得していても、中年男性は派遣事務職にはなれない。
20代女性が目を見張る成果を挙げても、課長に抜擢される事はないだろう。
どんなに多くの資格と経験を持っていても、30代は新卒枠には応募できない。
新卒市場が活況を呈していても、そこに団塊世代が参戦する事はありえないし、建設業界が活況に沸いても、そこにパート主婦層が大量に吸収される事はない。産婦人科医が引く手あまたであっても、そこにフリーターやニートが身を投じる事はない。
この流動性の低さ、融通の効かなさを前提として考えると、失業率という数字で分かる事なんて、本当にたかが知れている。なんとなく景気がいいか、悪いかが雰囲気でわかる、程度のものでしかない。
参考文献:
「若者はなぜ3年で辞めるのか」城繁幸
(ブログの内容とはほとんど関係ありません)